コロナ禍で在宅勤務やテレワークが急速に進み、働き方や暮らしのスタイルが変わりつつある。都会から地方への移住を検討する人も増えた。海と山に恵まれ都心からも近い鎌倉や逗子では、企業や地元住民がサポートする移住体験や、旅先で休暇を楽しみテレワークするワーケーションといった新たな取り組みが進んでいる。

江ノ電の走行音が心地よく響き、富士山や夕日を海とともに望める鎌倉・稲村ガ崎。アパートの一室と新型電気自動車を貸し出し、移住を無料で体験できるプロジェクトが今月、始まった。テレワークや移住に関心ある若い世代に「車と一緒に新たな生活を試し、自分に合った働き方」を体感してもらおうと、本田技研工業(東京都)と中小企業の人事業務をサポートしている「ヒトノコト」(鎌倉市)が企画した。
コンパクトな車体で鎌倉の細い道でも運転しやすいホンダの新型車「Honda e」と、稲村ケ崎駅近くのアパート一室を3日~1週間ほど提供。「都内の会社がテレワークに移行し、鎌倉での移住や新しい働き方を検討したい」などと、都心などから100人以上の問い合わせがあり、マッチングサイト「SMOUT」から応募できる。
暮らしや働き方、見直してみませんか?@鎌倉・逗子
鎌倉では、江ノ電がすぐそばを走行するアパートで、移住体験ができる=鎌倉市稲村ガ崎1丁目 [写真番号:421558]
感染対策を講じたオフィスでテレワークできる逗子会館=逗子市逗子5丁目 [写真番号:421565]