
横浜市青葉区の市民団体が、台風でも倒れにくい稲を作るための新たな栽培技術を開発した。
酸素の含有率を高めた水を与える点が特徴で、根や茎を強くする効果が確認された。水に酸素を供給する装置は太陽光発電で稼働し、持ち運びも可能。送電線の整備が十分でない発展途上国をはじめ、広く利活用が期待される。
こうした点が評価されて9月に、持続可能な環境プロジェクトに与えられる「エネルギーグローブ賞」の日本部門賞に選ばれた。
技術を開発したのは、同区の「恩田町堀之内地区まちづくり協議会」。2017年に地域課題の解決を目指して同地区の住民らが結成した。
大型台風に悩まされ
風雨に強い米作りへ新装置 横浜の市民団体に国際環境賞
「エネルギーグローブ賞」を受賞した恩田町堀之内地区まちづくり協議会のメンバーら=オーストリア大使館(同協議会提供) [写真番号:400121]
風雨に強い米作りに向けて開発された装置(右奥)。太陽光発電で稼働する=横浜市青葉区恩田町 [写真番号:400136]