小坪漁業協同組合（逗子市小坪）の漁師と一緒に湘南の海を巡る「観光遊漁船クルーズ」が１日、初めて開催された。参加者は船上から江の島や富士山を望む風景を満喫した。
同イベントは、遊覧船のない逗子、鎌倉周辺の景観を海の上で味わってもらおうと、同漁協観光遊漁船部会や逗子市観光協会などが主催した。昨年以降に繰り返し企画していたが、台風による荒天や、今年に入ってからは新型コロナウイルスの影響もあり、ようやく実現にこぎ着けた。
夫婦や家族連れら約５０人は午前、午後に分かれ、漁師が操縦する観光遊漁船で小坪漁港（同）を出発。鎌倉市の稲村ケ崎や七里ケ浜、藤沢市の江の島などの周辺を約１時間半かけて巡った。江の島周辺からは雪がうっすらと積もった富士山を観賞でき、参加者はそろって写真に収めていた。
逗子市内から参加した５０代の夫婦は「江の島を海から眺めたのは初めてで、また違った感じがした」と満足そうに話した。同漁協などは今後、クルーズを単発のイベントでなく常設することに意欲をみせている。
