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空撮写真、学生の日記… 記録で迫る関東大震災 横浜

話題 | 神奈川新聞 | 2020年9月21日(月) 05:00

発掘した震災関連の写真について解説する蟹江康光さん(左)=横浜市民防災センター

 横浜が壊滅した97年前の関東大震災に各種の記録から迫った企画展が、横浜市内で開催されている。市民防災センター(同市神奈川区)では、空撮写真などで被害を概観。横浜開港資料館(同市中区)は中学生の日記をひもとき、当時の人々の思いを明らかにしている。

 市民防災センターで27日まで開催中の「関東大震災展~YOKOHAMA~」は、震災記録の発掘を続ける市民グループ「ジオ神奈川」の主催。震災2日後の1923(大正12)年9月3日に横浜中心部の上空から軍が撮影した写真をつないだ上で西区や中区の地図と重ね合わせ、地震後の大火による焼失地域と現在の様子を比較できるようにした。

 また、大岡川などに架かる橋の震災前の姿と被災状況、復興事業で架け替えられた後の光景を絵はがきや写真で紹介した。ジオ神奈川の蟹江康光代表は「震災当時は木橋が多く、焼け落ちたため避難の妨げになったが、復興では橋の再建に力を入れたことが分かる」と解説する。

日記などから震災当時の人の思いに迫った展示=横浜開港資料館

 開港資料館のミニ展示「少年・佐藤謙三の震災体験」(12月3日まで)は、後に国学院大の学長を務めた佐藤の日記や回想をひもといた。

 保土ケ谷町(現保土ケ谷区)に暮らし、県立横浜第二中学校(現横浜翠嵐高校)の1年生だった佐藤は「大地震に火事はつきものだと言ふが、こうも早く大きな火事になるものかと、天災の恐ろしい事を身にしみておぼえた」と記す。1年後には「あれから一年たった今、世は静かに、地震もない。世は変化の多いものだ」と感想をつづった。

 分析した吉田律人調査研究員は「震災のことを書き残さなければという強い意志が感じられるが、1年後には風化が始まっていたのではないか」と、災禍の相次ぐ現代に通じる課題を指摘する。

 防災センターの展示見学は要予約電話045(411)0119、開港資料館の問い合わせは電話045(201)2100へ。

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