横浜港・新港ふ頭(横浜市中区)に、新たなイベント広場「ハンマーヘッドパーク」が開園した。ターミナルと接続する歩行者デッキも整備され、市は「商業施設と一体となった展望施設が誕生した。新たな横浜の名所として親しんでほしい」としている。
8月28日に開園したパークは、横浜港の近代化を支えた構造物「ハンマーヘッドクレーン」を中心とした面積約3100平方メートル。昨年10月開業の新港ふ頭客船ターミナル「横浜ハンマーヘッド」の先端部にあたり、みなとみらい21(MM21)地区や横浜ベイブリッジの眺望が楽しめる。クルーズ船の運航再開後は寄港時に歓送演奏の場としても使われるという。デッキは長さ48メートルで、ターミナルとパークの一体化を図る。
ハンマーヘッドクレーンは1914年に完成した新港ふ頭に設置された国内初の荷役専用クレーン。23年9月1日の関東大震災に耐え、約80年間にわたり貨物の積み降ろしに使われた。経済産業省の近代化産業遺産や土木学会推奨土木遺産に認定されている。