秦野市最大の観光イベント「第76回秦野たばこ祭」が23、24日の両日、小田急線秦野駅周辺で開かれた。
秦野のたばこ栽培は江戸初期に始まり、耕作者を慰労するたばこ祭として1948年に初めて開催された。会場で流れる「秦野煙草(たばこ)音頭」は第3回のときに作られたもので、当時の面影は「たばこ音頭パレード」に受け継がれている。秦野での栽培は84年に終えたが、先人たちの情熱を「火」に例えて、各企画を展開してきた。
23日は、高さ5メートルを超える火起こし器を用いた「ジャンボ火起こし綱引きコンテスト」で採火。24日の「弘法の火祭り」で水無川河川敷に並んだたいまつが川面を照らし、権現山から打ち上がった約2100発の花火が締めくくった。花火の原材料費高騰などを受け、募金によって約235万円が寄せられ、夜空を華やかに彩った。(浅川 将道)
秦野たばこ祭、2100発花火でフィナーレ たいまつが川面照らす
2日間のフィナーレを締めくくった「弘法の火祭」と「打上花火」=秦野市役所前 [写真番号:1190376]