国内での新型コロナウイルスによる肺炎拡大に伴い、日本人や日本からの入国を規制する国が後を絶たない。トランプ米大統領は規制検討対象に日本を名指しし、中国は日本からの〝逆流〟感染を警戒。インドではビザが無効にされ「事業への影響は計り知れない」(企業関係者)。観光客にとどまらず、海外展開する日本企業にとって大きな懸念となっている。
痛手
「イタリアや韓国、日本でさえも(状況を)非常に注視している」。新たな渡航や入国の規制強化について、トランプ氏は3日、日本が検討対象となっていることを初めて明らかにした。
親密な同盟国の上、大国として他国の判断に影響を与える米国から距離を置かれるのは日本にとって痛手だ。日米を結ぶ航空便も運休や減便となり、人的交流に影を落としている。
外務省の3日の集計によると、日本からの入国を制限しているのは世界22カ国・地域。