2020年東京五輪・パラリンピックに向け、事前キャンプ地の平塚市内でテストトレーニングを実施している北欧リトアニアの代表選手団が2日、市立土沢中学校を訪れて全校生徒約170人と交流した。同校では、ことし4月からリトアニアの歴史や文化などを学ぶ総合学習に取り組んでおり、生徒らが訪問を願い出て実現した。
生徒たちは選手やスタッフら計25人に、学校周辺の地図や、地元の魅力を英訳して選手に紹介。リトアニア語で歓迎を示すポスターや手作りの手旗を作製してもてなした。
アトラクションでは、3年生男女10人が選手5人と綱引き対決を「3本勝負」で実施。生徒側が2連勝を収めると、3本目は選手団側も重量級の選手を並べる「本気モード」に。オリンピアンの貫禄を示して最後は快勝した。綱を先頭で引っ張った山田柊さん(14)は「五輪選手の力強さを感じるいい経験ができた。リトアニアのファンになったので3年後はしっかり応援したい」と声を弾ませた。
次第に打ち解け、一緒に記念撮影する光景も。五輪出場を願う折り鶴などを手渡されたリオデジャネイロ五輪・カヌー競技カヤックペア200メートル銅メダリストのアウリマス・ランカス選手は「中学生が夏休みから用意して歓迎してくれたと聞き、うれしかった。両国の将来に向けていい交流になった。東京五輪へいい準備をして再び代表として来日したい」と話していた。