三浦市は20日、2012年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比3900万円(0・3%)減の158億1500万円。特別、企業会計を含めた総額は、市土地開発公社の解散に伴う「第三セクター等改革推進債償還事業」の元金償還額が同1億7700万円(43・6%)増えたことなどから、343億9100万円(1・1%増)に上った。
一般会計の歳入では、市税収入が同2・2%減の62億4200万円。地方交付税は同5・5%減の33億6200万円。貯金に相当する財政調整基金を5千万円取り崩し、基金の残高は12年度末には約1億円まで減少する見込みだ。
歳出では、義務的経費は87億9700万円で全体の55・6%。人件費や扶助費は抑えたが、公債費が同6・3%増の19億6200万円。必ずかかる経費の割合を示す経常収支比率は99・5%(試算値)となり、前年度当初の98・9%より悪化した。
東日本大震災を受け、災害対策に力点を置いた。非常用食糧の備蓄を増やしたり、県策定の津波浸水予測図を反映した津波ハザードマップを全世帯に配布したりする。
吉田英男市長は「財政健全化への道のりは始まったばかり。きちんとした市民サービスが提供できるよう着実な財政運営を目指したい」と説明した。
主な事業は次の通り(◎は新規)。
▽魅力あふれる城ケ島創造プラン推進(1298万円)▽住宅リフォーム助成(647万円)▽小児医療費助成(9579万円)◎消防庁舎建設(3295万円)▽消防指令システム共同整備(1億6857万円)◎土砂災害警戒区域マップ作成(14万円)◎ふるさと納税活性化(61万円)
【】