藤沢市は28日までに、市内の学校・保育園・公園の空間放射線量の調査結果を発表した。56施設71地点で市の基準を上回る数値が検出されたが、すべての地点で除染を終え、市の基準を下回っているという。今後の測定予定施設を2012年1月中旬まで調査し終え、数値を公表する。
市は538施設3119地点を今月5日から22日までに調査。数値が最も高かったのは、市内北部の保育園の物置裏の樋(とい)下で、毎時0・58マイクロシーベルトを検出。このほか市内中部の小学校などで毎時0・5マイクロシーベルトを超えていた。
市は、検出された周辺の落ち葉や泥を回収し水で洗い、土砂を厚手のビニールに入れ、各施設の敷地内に50センチ~1メートルほどの穴を掘って一時保管しているという。穴の地上部は基準値を下回っているとしている。
埋めた土砂の今後については「国がどういう指針を示すかによる」(災害対策課)としている。
市は、市民からの陳情を受け、小中学校や公園などの公共施設での除染基準を厳格化し、地上5センチで毎時0・19マイクロシーベルトとしている。国の基準は地上1メートルで毎時0・23マイクロシーベルト。
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