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森町政総括で火花、町長選出馬表明の伊東副議長と森町長/葉山

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2011年11月30日(水) 19:53

「進退を明かさないのは無責任と思わないか」「熟慮を重ねれば遅くなることもある」―。葉山町議会一般質問(第1日)が30日行われ、任期満了に伴う葉山町長選(来年1月10日告示、15日投開票)に出馬を表明している副議長の伊東圭介氏が、森英二町長と「森町政の4年間」をテーマに火花を散らした。

伊東氏は「4年間の総括」をただすことで論戦の口火を切った。町長は「計14億5千万円の財政健全化」やゼロウェイスト政策の推進のほか、12月8日に判決があるごみ処理広域化をめぐる横須賀、三浦両市との訴訟でも「完全勝訴と自信を持っている」などと自らの実績を掲げると、伊東氏は「3年連続の一般会計当初予算案の否決や2年連続の決算不認定となったのはなぜか」と質問。町長が「与野党の議員の数の問題」と回答したため、伊東氏が「町長の政治姿勢に問題があるのではないか」と迫ると、町長は「政策に対するとらえ方の違いだ」とかわした。

伊東氏は「町長の政治姿勢が悪いから、ゼロウェイスト政策も進まなかったのではないか」と追及。町議会が予算案を否決したごみ半減袋を例示し、「半減袋を使わなくてもごみの資源化・減量化はできる。本当に(同政策を)進めたかったのか疑問だ」と指摘すると、町長は「反対しておいてよくそういうことがいえる」と語気を強めた。

財政健全化の解釈をめぐり、町長が「もし(自らが)立候補すれば公開討論会でやるテーマだ」と発言したことから、伊東氏が「町長選に立候補するのか」と問うと、「通告にない質問には答弁を差し控える」と町長。伊東氏が「告示は目前なのに進退を明らかにしないのは無責任ではないか」と迫ると、町長は「熟慮を重ねれば遅くなることもある」と理解を求めたが、伊東氏は「(再選出馬を)決めかねているのであれば、長期的な町の課題について方針を決めるべきではない」と断じた。

この後、宙に浮いたままとなっているし尿の下水道投入施設建設計画などについても議論したがかみ合わず、伊東氏は「町議として13年間お世話になりました」と礼を述べ、一般質問を終えた。

町長は続く中村文彦氏の通告上の質問に「(自らの進退は)12月議会終了後に表明する」とだけ答えた。

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