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津波避難所にもなる校舎完成 計3500人収容の藤沢市立湘洋中

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2017年3月11日(土) 02:00

完成した4階建ての新校舎(右)と既存校舎=市立湘洋中学校
完成した4階建ての新校舎(右)と既存校舎=市立湘洋中学校

 海岸から200メートルの場所に立地する藤沢市立湘洋中学校(同市辻堂東海岸)に、津波避難施設を兼ねた新校舎が完成した。既存校舎と合わせ3500人超を収容可能で、住民らの要望を受けて実現した。同校は「東日本大震災の教訓を生かした避難施設。地域の方と一緒に万全の対策を取れた」としている。

 新校舎は鉄筋コンクリート造の4階建て。フェンス付き屋上は高さ約15メートルで、同エリアで想定される最大級の津波(地上8メートル)を上回る。新校舎だけで約1300人を収容でき、食料や毛布の備蓄倉庫、避難用外階段も設置した。総事業費は約6億8500万円。

 湘洋中の既存校舎は3階建て(高さ8・1メートル)の切り妻屋根で、屋上への避難ができない構造。震災後、生徒の保護者や近隣住民から「想定外という話を震災で何度も聞いた。今できる対策を取ってほしい」との声が多数上がった。2013年12月に同校PTAが2万5千人の署名を添え、市長に施設整備を要望。市は15年12月に着工、4月に供用開始する。

 同校への最大避難者数は生徒や近隣住民ら約2860人と想定される。小路口(こうじぐち)一生校長は「いつ、何が起きてもおかしくない。より安全な避難施設を整備できたことは大きい」と話している。

 
 

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