県の「かながわスマートエネルギー構想」について黒岩祐治知事と県民が意見交換する「対話の広場」が3日、相模原市南区の県高相合同庁舎で開催された。9月に構想が示されて以来、最初の対話集会。約130人が参加した。
黒岩知事はローンやファンドを活用した太陽光パネル普及策を説明。2時間のうち1時間半近くを質問に答える時間に充てた。会場からは「NPOとも連携しては」「地熱発電をもっと考えては」などの提案も。電気店関係者などからは受注増を期待する声が上がり、知事は「パネル設置工事は県内業者が潤うよう考えたい」などと答えた。
構想は県内の電力消費量に対する再生可能エネルギー発電などの割合を2020年に20%以上にする目標を掲げている。知事の選挙公約との整合性が疑問視されたことを受け「緊急開催」と銘打った集会だったが、この日の参加者からは批判的な声はなかった。
終了後、知事は記者団に「公約と違うと叱られることも覚悟していたが、皆さん前向きで手応えを感じた」と話した。
同じテーマの対話集会は小田原(12日午後2時、ロビンソン百貨店)と横浜(24日午後6時半、県庁)でも開かれる。
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