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小田原市病院事業会計、2年連続不認定回避へ、市幹部の過剰な関与も/神奈川

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2011年10月12日(水) 17:28

経営改善した小田原市立病院=同市久野
経営改善した小田原市立病院=同市久野

小田原市の2010年度病院事業会計が難産の末、市議会で認定された。7億円余の黒字を達成したが、宿日直手当の過払いや盗難事件が影を落とした。2年連続の不認定を回避するため、市幹部の過剰な関与も明らかになった。

■最後のお願い?

「議員の自宅などに電話をかけたのは十分な説明をするため。誤解があるならやめたい」。担当の加部裕彦副市長は7日の市長定例会見の席上こう答えた。

異例の関与が指摘されたのは9月30日の決算特別委員会(8人)。審査最終日で採決が予定されていた。小松久信議員(公明)が「前夜から朝にかけて1人を除くすべての委員に、市幹部(3人)から電話があった。言論を封じる『逆介入』と言える問題だ」などと追及した。

加藤憲一市長は7日の会見で指示についてはあらためて否定。電話したある部長は「常に行っているものではない。今回は自主的に判断した」と述べるにとどまった。

■大幅な経営改善

決算によると、10年度の医業収益は106億6200万円で前年度に比べて19・3%増加。主な内訳は入院76億8千万円、外来28億3500万円。その結果、単年度の黒字額は7億1400万円に上って前年度の1800万円から大幅に経営改善した。

その主な要因は、患者数の伸びと診療報酬の引き上げ。09年度に開設した救命救急センターの本格稼働と地域医療支援病院の承認によって1日平均の入院患者が6・4%、外来患者は9%、それぞれ増えた。

事業を維持するための一般会計からの繰入金が23・4%減の10億2500万円だったにもかかわらず、収益性を大きく向上させたことは、市議会でも評価された。

■預り金は帳簿外

市立病院の桐生薫経営管理局長は「医師、職員が努力して経営が好転した最中に盗難事件が起きたことはショックだった」と打ち明ける。被害に遭った対象が預り金で帳簿外扱いだったため、「決算上は問題がない」などとして、審査はどうにかパスできた。

「公金であることは同じ。不適切な会計処理であり、再発防止のチェック体制を含めて見直していく」と桐生局長。盗難発生からあすで2カ月。6万円以外の不明金の公表も遅れ、市民からの信頼回復は道半ばと言わざるを得ない。

◆市立病院盗難事件 8月13日、市の男性職員(42)が市立病院1階の金庫から6万円を盗んだ容疑で9月1日に逮捕。同22日、処分保留で釈放された。この職員は被害があった職場に6年間勤務、昨年3月に異動した。

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