他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. ニュース
  3. 政治・行政
  4. 国際戦略総合特区構想、MM21地区含め申請へ/神奈川

国際戦略総合特区構想、MM21地区含め申請へ/神奈川

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2011年9月28日(水) 22:58

多摩川を挟み羽田空港(右側)を臨む殿町3丁目地区
多摩川を挟み羽田空港(右側)を臨む殿町3丁目地区

川崎市は28日の市議会決算審査特別委員会で、再生医療や創薬などライフサイエンス(生命科学)分野の産業化へ向けた国際戦略総合特区構想の対象エリアに、従来の京浜臨海部(川崎・殿町3丁目地区、横浜・末広、福浦地区)に横浜市域の「みなとみらい地区」を加え、県、横浜市と共同で今月末に申請する最終方針を示した。飯塚正良氏(民主党)の質問に答えた。

総合特区は特定エリアを対象に規制を緩和し、予算や税制の面でも優遇。第1回の申請締め切りは30日。有識者らによる検討会で申請内容を審査、年内に首相が指定する。川崎市と県、横浜市は、県内の医学、経済界などで構成する「ライフイノベーション地域協議会」を設置。申請準備を進めてきた。

市側は答弁で、申請に当たって川崎市域内の対象エリアを、国際化した羽田空港を臨む殿町3丁目地区を中心に、味の素の研究所などが立地する川崎区鈴木町の「多摩川リバーサイド地区」と、水処理センターなど公共施設が集積する「塩浜地区」、市立川崎病院(川崎区新川通)までを含む広い区域とすることも明らかにした。

京浜臨海部で(1)再生医療の実現(脊髄損傷などの治療実現)(2)がん医療開発・生活習慣病予防(死因トップの重要疾患の克服)(3)公衆衛生・予防医学(感染症対策・高齢化に対応した予防医学の実現)―の3分野と、関連した製品化などのプロジェクトを推進。一方、みなとみらい地区では、国際展示会や国際学会の開催を通じて、これらの取り組みなどの成果を世界へ発信していく方針。

◆知財情報発信の強化を、県立川崎図書館と連携

「工業図書館」として開館し、科学、産業関連書の所蔵で知られる県立川崎図書館(川崎区富士見)について、川崎市は28日の市議会決算審査特別委員会で、周辺地区での総合特区構想を踏まえ、知的財産(知財)分野での情報発信、中小企業支援などの機能強化への期待を示した。飯塚正良氏(民主党)の質問に答えた。

答弁で市は「今後も専門性のある県立川崎図書館との連携を進めてまいりたい」とし、図書館機能に加え、県産業技術センターや神奈川科学技術アカデミー(KAST)などとの連携による相談、中小企業支援の実績をベースに、知財分野での中小企業支援やアジアも視野に入れた情報発信に期待を示した。

これを受け飯塚氏は、羽田空港の国際化や特区構想に伴う研究機関、企業集積といった状況を挙げ、「(同図書館は)世界に向けた日本の産業科学技術のディスプレーであり、日本産業史の研究拠点」とし、新たな展開への最大限の協力を求めた。

同図書館は、図書館としては全国で唯一の「知的所有権センター支部」として認定を受けており、特許情報データベースの運用や特許情報活用相談、発明・ビジネス相談などを実施。一方、川崎市は知財の総合、保護、活用を図る「知的財産戦略推進プログラム」を推進。同図書館と連携し知財分野の相談などに取り組んでいるほか、知財スクールの開催も予定している。

【】

 
 

再生医療に関するその他のニュース

政治・行政に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング