「日本の医療を変える突破口をつくりたい」。黒岩祐治知事は28日、生命科学分野の国際戦略総合特区指定を目指し医療の専門家らが意見交換する「ライフイノベーション地域協議会」に初参加し、構想実現に向けた意気込みを語った。
川崎市臨海部を核に医療・健康分野の研究開発機関を集結させ、国際競争拠点形成を目指す構想。黒岩知事は「せっかくの特区だから、国ができないことをやるべきだ」と強調。選挙戦から掲げている外国人の患者や医師の受け入れ、未承認薬の使用許可―といった特区活用による「開かれた医療」の実現を訴えた。
さらに、がん治療の取り組みに話題が及ぶと「待ってました」と切り出し、「東西医学の融合こそ最先端の医療」と持論を展開。漢方の臨床における科学的根拠を示し西洋医療と組み合わせれば「医療の個別化を目指せる」と指摘し、医師らの関心を引いていた。
横浜市内で開かれた同協議会には林文子横浜市長や阿部孝夫川崎市長らも出席し、特区申請に向けた重点戦略などが話し合われた。
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