開成町の府川裕一町長は23日、開会した町議会第2回定例会本会議で初の所信表明を行った。4月の町長選で掲げた露木順一前町長の路線を踏襲する考えをあらためて確認。東日本大震災の被災地・宮城県を訪れた経験から、「より災害に強い町を町民と一緒に創っていく」と誓った。
府川町長は従来の地域防災計画を見直す考えを示し、「広域避難場所の各施設は、東日本大震災と同じような地震が発生した場合でも大丈夫なのかという基本に立って、再検証する」と訴えた。町内は酒匂川などの河川や水路が多いことを踏まえ、「水害や洪水対策は不可欠。昨年の台風被害を教訓にして、浸水や冠水を防ぐために必要な河川改修や整備を順次、進めていく」とした。
子どもの増加で町民の関心が高い教育は「町づくりの原点」と位置づけ、「あらゆる人々が責任を持ち、力を合わせて、『町の未来を支える人づくり』に取り組む」と述べた。昨年4月に新設された開成南小学校と、開成小学校の施設に格差があると保護者から不満が出ている問題については、「格差解消のため、開成小の大規模改修を今年から3年間で集中的に実施する」と約束した。
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