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菅首相が再生エネ法花道にアピール、延命色濃く逆風も

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2011年6月18日(土) 22:55

菅直人首相が、太陽光発電などを推進する「再生可能エネルギー促進法」の成立を退任の花道としてアピールし始めた。本来なら、同発電の普及に力を注ぐ神奈川県などには朗報。しかし、今の首相の位置付けに照らせば実現には疑問符がつく。退任先延ばしの材料としての色合いも濃く、同法への世論の逆風を懸念する声も。一方で「野党からエール」というねじれ現象も生じ、会期末の国会は混乱模様だ。

同法案が目指すのは、価格競争力の弱い太陽光などの自然エネルギーによる電気を電力会社が通常価格より高い固定価格で全量買い取る制度。3月11日午前に閣議決定されたが、同日午後に東日本大震災が発生。審議されないまま今日に至っている。

審議入りできない表向きの理由は「震災対応が最優先」。実際には政府による電力会社や産業界への根回しが不足し、反発を招いたことが大きいとされる。

そこで同法の趣旨に賛同する社民党の阿部知子政審会長(衆院比例南関東)ら207人は超党派議員連盟「エネシフジャパン」を発足し後押しを始めた。15日夜の集会にはソフトバンクの孫正義社長を招き気勢を上げたが、そこへ菅直人首相が出席した。

「菅の顔が本当に見たくないなら」と3度も繰り返した上で「この法案を通してほしい」と明言した。孫社長は「首相の粘り腰は素晴らしい」と絶賛。しかし成立の見通しが立たない法案が突然、「退任条件」として浮上したことは民主党の内外に衝撃を広げた。

民主党幹部は「もともと菅首相主導で出し、首相や官邸の下準備不足で停滞している法案」と指摘した上で、「退任したくないから急に前面へと持ち出したのではないか」といぶかる。「エネシフジャパン」の参加者からも「菅首相の延命に利用されるのではたまらない」との懸念も。メンバーでもある民主党議員は「首相退任絡みの政局にからめ捕られるような事態になれば、せっかくの法案が国民から見放されかねない」と危機感を隠さない。

一方、超党派の枠組みづくりに成功し、集会で菅首相と握手を交わした阿部氏は「菅さんでなければ法案を通すことはできない」とエール。「最近の民主党はマニフェスト(政権公約)の撤回ばかりで、これだけはやるんだという姿勢がない。菅さんがこの法案を通じて自分がやりたいことを明確にするならば良いこと」と付言した。

国会延長は、各種法案の衆院再可決にらみ。再可決ライン確保の鍵を握る社民党からの身内以上の激励は、崖っぷちの菅首相にとって大きな救いに違いない。

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