町民に議会の活動状況を伝え、率直な意見を聞く「大磯町議会報告会」が14日、同町役場国府支所(月京)で開かれた。町民約30人が参加し、町会議員とひざを交えて町の課題や将来像などを語り合った。
同町議会は2009年7月、開かれた議会運営を進めていくために「議会基本条例」を制定。すべての会議の傍聴と会議録を公開するなど透明化や議会活性化策を盛り込んでいる。報告会もその一環で、現職町議13人が全員出席。新年度の主な事業や、引き下げを念頭に議論を続けている議員報酬の在り方などについて報告した。
町民からは財政状況や防災対策、福祉政策などについて質問が集中。議員報酬をめぐっては「まさに議員の質が問われている。引き下げありきでなく、専門知識を生かして活動する議員にはそれなりの処遇があってよい」「報酬削減も大切だが、増収策も議論してほしい」と指摘する意見があった。議員側は「議会改革は全国的に見ても進んでおり、町民参加の土壌はある。われわれの活動を町民目線で監視して鍛えてほしい」「漁港や旧吉田茂邸などを生かした『観光立町』を推進していきたい」などと答えていた。
報告会は15日にも同町保健センターで午後1時半から午後3時半まで開かれる。同町議(定数14人)は任期満了に伴い、選挙が6月21日告示、26日投開票の日程で行われる予定。
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