10新人当選の市議会で会派構成駆け引き、“親市長派”誕生の可能性も/横須賀市
政治・行政 | 神奈川新聞 | 2011年4月27日(水) 10:21

新人10人が当選した横須賀市議選(定数41)を受け、市議会の新たな会派構成が注目されている。吉田雄人市長と距離を置く会派が多い中、初めて“親市長派”の会派が誕生する可能性も。会派構成は議会の人事や運営を左右するだけに、会派結成届締め切りの28日午後まで水面下の駆け引きが繰り広げられそうだ。
改選前の会派別にみると、新政会は現職8人と引退者後継の西郷宗範氏が入る見込み。改選前と同じ9人を擁し、最大会派を守りそうだ。研政よこすか市民連合は現職6人に加え、連合系新人の長谷川昇氏のメンバー入りが有力。公明党も現職5人に後継の関沢敏行、石山満両氏が加わり、現有と同じ7人となる。
4人が引退した自民党は現職3人と、党公認の渡辺光一、大野忠之氏の新人2人が入るとみられる。共産党は現職の3人。ニューウィング横須賀は2人が落選し、2人に減った。
初当選組のうち、市長選で現在の吉田市長を支援していた永井真人、嘉山淳平両氏の動向もポイント。市長に近い現職は新会派の結成を目指しており、全員が合流すれば交渉会派の要件である4人を確保できる。
連合系の小林伸行氏は検討中で、革新系の山城保男氏は会派に属さない意向を示している。
現職の中でも新たな動きを模索する兆しがみられ、会派の再編が起きる可能性も否定できない。
【】