24日に投開票された大和市長選。大和は大木哲さん(62)が新人との一騎打ちを制して再選した。今後4年間の市政をどう担うのか。抱負を聞いた。
―対立候補に2万票の差をつけたが、結果をどう受け止めるか。
責任の重さをあらためて感じる。今ほど、首長の存在感が問われている時代はない。行政を少し遠くで見ている多くの市民の支援があったから勝てたと思う。そういう方々の目線で4年間施策を進めてきた。がん検診の受診率アップ、学校図書館の司書整備などを地道にやってきた結果が評価されたと思っている。
―2期目の抱負と、市政に取り組む中での課題は。
期限を決めて目標を掲げることも重要だが、そこに縛られるのは問題。最近は(一般的に)マニフェスト(選挙公約)も、メッキが剥がれてきた。それよりも、予期できないような、いざというときに行政が対応できる体質をつくっていかなければならない。ボトムアップも必要だが、トップダウンで、スピード感をもって優先順位を付けていく。
―震災対応や、ジェット化する海自次期哨戒機問題などを抱える厚木基地の課題に対する取り組みは。
震災対策も時間とともに変化している。津波などで被害を受けた人は市として積極的に支援する。現場の声を聞き、被災者受け入れや職員派遣などで素早く対応していく。
基地問題については、歴代の市長と同じで、変わるものではない。ただ、今回の市議選で議員も多数入れ替わっている。自衛隊の対応や議員の意見をよく聞き、議会を軽視しない形で前に進んでいきたいと思っている。
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