県と政令指定都市を除く県内自治体を対象とした統一地方選後半戦の6首長選と14議員選の投開票が24日、行われた。3選を目指した現職に3新人が挑み、無所属4人の争いとなった南足柄市長選は、元市部長の加藤修平氏(62)が、現職の沢長生氏(63)、元小田原市職員の杉本健二氏(55)、元市議の滝本妙子氏(61)を破り、2度目の挑戦で初当選した。
加藤氏は沢氏の持論である小田原市との合併に「吸収合併になる。南足柄市の財政再建が先」と強く反対。沢氏に対する批判票の受け皿となる一方、農業振興による経済活性化を掲げ、支持を広げた。
沢氏は学校耐震化、道路拡幅など2期8年の「実績」を訴えたが及ばなかった。杉本氏は「箱根と結ぶトンネル建設」、滝本氏は「安定財政の実現」を呼び掛けたが伸びを欠いた。
投票率は65・74%で前回を5・43ポイント下回った。当日の有権者数は3万5759人(男1万7650人、女1万8109人)。
【投票総数】23507
【有効投票】23280
【無効投票】227
◇加藤氏の横顔
日大法学部卒。市職員の33年間に福祉健康部長、議会事務局長など要職を歴任した。市長選初挑戦の2007年では現職との一騎打ちで落選。趣味はそば打ち。狩野の自宅で妻と息子2人と4人暮らし。
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