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南足柄市長選:現職破る加藤さん「市民の心を1つに」/神奈川

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2011年4月25日(月) 02:05

支援者らと喜びを分かち合う加藤さん=24日午後10時半ごろ、南足柄市関本の事務所
支援者らと喜びを分かち合う加藤さん=24日午後10時半ごろ、南足柄市関本の事務所

■「市長給与50%カット」/加藤氏

加藤修平さん(62)は午後10時半ごろ、関本の事務所に姿を現した。当確の報に、詰め掛けた支援者から大きな拍手が湧き起こると、一人一人と握手し喜びを分かち合った。

「ほっとけない!南足柄」を合言葉に、合併反対、財政再建、農業振興を掲げ、7日間の選挙戦を駆け抜けた。先の知事選で県西部では圧倒的な人気を誇った前開成町長の露木順一さんの応援も得た。

勝因について加藤さんは「この8年間の政治手法、あり方にピリオドを打とうという、市民の思いの表れではないか」と、堂々とした声で話した。抱負を聞かれると、「今は街に閉塞(へいそく)感があるが、私が尽力して市民の心を一つにまとめ、温かい市にしていきたい。市職員もまとめたい。その決意が市長給与50%カットだ」と決意を述べた。

■現職落選「財政健全化へ道を築けず…」/沢氏

「2期8年、厳しい財政状況の中、全力を尽くして乗り越えてきたが、本当の意味での財政健全化まで至る道を築けなかった」。落選した現職の沢長生さん(63)は午後10時45分ごろ、飯沢の事務所に集まった支援者を前に無念さをにじませた。

「努力不足で皆さまにご迷惑をお掛けしたことを、おわび申し上げたい。今後は一市民として南足柄のために力を尽くしたい」と頭を下げると、支援者からはすすり泣きの声が漏れた。

持論の小田原市との合併が最大の争点となり、新人3人からは激しく批判された。「南足柄が本当に発展するためには、周辺のまちとも連携を取りながらやっていかなくてはいけないと訴えてきた。しかし、非常に批判的なご意見があったのではないかと判断せざるを得ない」と語った。

■「政策では勝った」/滝本氏

午後10時45分ごろ、支援者が詰め掛けた事務所に現れた滝本妙子さん(61)は「短期決戦の厳しい中、皆さまの支援のおかげで苦もなく戦えた。私の力不足」と述べ、深々と頭を下げた。

2期目途中で市議を辞め、市長選に出馬した。最大の動機となった小田原市との単独合併反対のほか、職員人件費の削減による財政再建、子育て支援などを公約の柱に据えた。

支援者とともに手作りの選挙戦で追い上げた手応えを感じつつも、「出遅れが響いた。選挙では負けたが、政策では勝った」と振り返った。新市長には「時代は変わるので、先見性をもった市政運営をしてほしい」と注文を付けた。

■信念は変わらない/杉本氏

杉本健二さん(55)は午後11時5分ごろ、伊豆箱根鉄道大雄山線和田河原駅前の事務所であいさつ。「大きな組織と戦う中、草の根に近い選挙を支えてくれてありがとう」と支援者に感謝した。

隣接する小田原市の職員だったが、「これからは地元・南足柄のために働きたい」と退職。母校・明治大の専門職大学院で地方自治を学びながら市長選出馬の準備を進めてきた。公約の最大の目玉は箱根と南足柄を結ぶスーパートンネル建設による観光振興、経済活性化だった。

これからについて問われると「街を変えるのは自分、という信念は変わらない。4年後、市民に必要とされる存在となっていたい」と前を向いた。

統一地方選後半戦の投開票が行われた24日、県内各候補の歓喜と落胆が交錯した。新人が破顔したのは平塚、南足柄市、開成町の首長選。平塚では元市議会議長の落合克宏さん(53)が三つどもえの激戦を制し、南足柄では2度目の挑戦となった元市職員の加藤修平さん(62)が現職を破った。一方、市庁舎の建て替えが争点となった茅ケ崎市長選は服部信明さん(49)が手堅く3選。大和市長選でも現職の大木哲さん(62)が再選を決めた。

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