生ごみ資源化・減量化へ、大型生ごみ処理機導入/秦野市
政治・行政 | 神奈川新聞 | 2011年4月13日(水) 20:44
ごみの資源化・減量化を進めている秦野市は今月、同市名古木の清掃事業所に、生ごみを分解し、堆肥化する大型生ごみ処理機を設置した。市内では現在、3自治会の協力で生ごみの分別収集を実施、年間60トンの生ごみを畜産農家で堆肥化している。新処理機は24時間稼働で堆肥化できることから、さらに協力自治会を増やして生ごみの資源化・減量化を目指すことにしている。
新たに導入された処理機は、生ごみを発酵微生物菌で分解、堆肥化する。500キロの生ごみを24時間で処理、100キロの堆肥ができるという。野菜くずのほか豚肉、鶏肉、魚の骨、卵の殻なども処理可能で4月から本格稼働した。
市内では2006年から可燃ごみの4割を占める生ごみの資源化・減量化を目指し、市内3自治会(約600世帯)の協力で、各家庭で生ごみのうち紙や卵の殻などを分けたうえ、水切りバケツを使い減量する分別収集を行ってきた。4月からはさらに1自治会約150世帯が加わり、分別収集される生ごみは年間75トンとなる見込み。
こうして収集された生ごみは、市内の畜産農家の協力で、4~6カ月かけて堆肥化され、自治会に還元して公園の花壇などに使用されていた。
処理機の導入で堆肥化が速まるうえ、1千世帯まで対応できるという。市内の可燃ごみは年間約3万トンで、うち1万2千トンが生ごみということから、市は生ごみの分別収集に協力する家庭を増やし、ごみの資源化・減量化を目指したいという。
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