1日に告示された横浜市議選(10日投開票)で、2人の現職候補が選挙運動用ポスターに、林文子横浜市長の推薦を受けているかのような文言を本人の許可なく記載し、林市長側が訂正を求める文書を両氏に送っていたことが2日、分かった。
2候補は別々の区で立候補しており、1人は林市長の顔写真入りで「推薦します! 横浜市長林文子」、もう1人は「○○さん頑張れ! 横浜市長林文子」と書かれたポスターを公設の掲示場に張り出している。
林市長は「市長という立場として公平性を保つため」との理由から、特定の候補者の応援はしないことを再三強調してきた。林市長の事務所は今回の件について「記載は許可していないし申請も受けていない」とし、訂正を求める文書を2日付で送付した。
両候補の1人は神奈川新聞社の取材に対し、「すぐにシールで隠すなどの措置を取る」と話した。
公職選挙法235条では、当選を得る目的で候補者の経歴や推薦などに関して虚偽の事項を公にした者は、2年以下の禁錮または30万円以下の罰金に処するとしている。
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