横浜市西消防署は25日、地震など大規模災害発生時の被害状況を迅速に把握するため、「横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ」を経営する相鉄ホテルと横浜スカイビルの2社と情報収集への協力を確認した覚書を結んだ。
同消防署によると、地震による火災や建物の倒壊、津波や、大雨などによる河川氾濫などは、地上から全体状況をつかむのは難しい。特に都市機能が集中する同消防署管内では、災害発生時に倒壊などで被害の拡大も予想されるという。
今回両社と協力関係を築くことで、ビル所有者から屋上など高所からの被災情報を同消防署に集約し、素早い救助活動などにつなげるのが狙い。横浜駅西口、東口を望める両ビルの立地も考慮した。
締結式では、同消防署の関野裕署長、相鉄ホテルの鈴木朗之社長、横浜スカイビルの遠藤孝也社長が覚書を交わした。
今後、同駅周辺のほか、みなとみらい21(MM21)地区方面のビルにも取り組みを拡大する方針。関野署長は「高所からの情報で適切な活動が行えるようにしたい」と話した。
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