「世界レベルの大会で優秀な成績を残している方ばかり。私がもらっていいのか…。」。茅ケ崎市から特別表彰に選ばれた1人、添田盛司さん(53)=同市西久保=は控えめに喜びを表した。
添田さんは2010年1月下旬、都内で開かれた日本最大規模の花の展覧会「第59回関東東海花の展覧会」の一般切花の部に、「リップルピーチ」という品種のスイートピーを出品。277点の中から、部門の1位に当たる農林水産大臣賞に選ばれた。
父親の後を継いで農家になった。「花を育てたい」と近所の花卉(かき)農家に指導をあおぎ、自分の代からスイートピーの栽培を始めた。23年目になるという。
美しい花を育てるこつを尋ねると、「手間暇を惜しまないこと」と添田さん。だが自身の技術に対しては「天候に左右されている。自分はまだまだ」と厳しい。「みなさんが喜んでくれるような、高い品質のスイートピーを育てていきたいですね」。添田さんは笑顔で語った。
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