相模原市は26日、「新・相模原市総合計画」に掲げた50施策の満足度と重要度を聞いた市民満足度調査の結果を発表した。重要度で「医療体制の充実」について、4人に3人が「重要」、「やや重要」と答え、最も高かった。満足度では、「雇用対策と働きやすい環境の整備」が「満足」と「やや満足」を合わせ、7・2%にとどまり、長引く景気低迷による厳しい雇用情勢がうかがえた。
重要度では、医療体制の充実に次いで、「子育て環境の充実」と「高齢者を支える地域ケア体制の推進」が高く、いずれも重要とやや重要を合わせ約70%だった。
満足度でトップだったのは「快適な都市空間の創造」。満足とやや満足を合わせ、46・2%だった。「消防力の強化」が32・4%、「生活環境の保全」が28・0%と上位を占めた。
一方、「地域福祉の推進」が、重要度64・2%に対し、満足度13・5%、「基地の早期返還の実現」も重要度65・1%に対し、満足度22・0%。市民の間で、重要施策の進行状況などに不満のくすぶっていることがうかがえた。
市経営監理課は「今回の調査を事務事業の見直しや政策立案に生かしたい」とコメントしている。
市は無作為に抽出した20歳以上の市民3千人を対象に昨年9月と10月に調査を実施。満足度と重要度を5段階評価で聞いた。回収率は60・2%。
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