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かながわ参院選2016
混沌の夏(3)野党合流奏功 猛スピードで浸透、議席死守

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2016年7月15日(金) 12:21

当選が確実となり、事務所で支持者と握手する民進党の真山勇一氏=10日午後11時すぎ、横浜市中区
当選が確実となり、事務所で支持者と握手する民進党の真山勇一氏=10日午後11時すぎ、横浜市中区

 「ゼロから58万票を積み上げた。視聴率でいえば、120%だ」。11日朝、JR横浜駅東口で有権者に当選のあいさつに立った民進党の真山勇一(72)は、投開票から一夜明けても戦勝を信じられない様子だった。

 旧維新の党出身で全国比例からくら替え。選対本部の発足は公示まで1カ月を切っていた。連合神奈川や旧民主党系地方議員が支える現職の金子洋一(54)とも異なり、支持基盤はない。「泡沫(ほうまつ)」とまでささやかれていた。

 だが選挙戦で真山は驚異的な勢いで浸透していく。空中戦に徹し、有権者との握手に駆け回る街頭でも、元ニュースキャスターとしての知名度が健在だったことを裏付けてみせた。

 経済通を強調する金子とのすみ分けを念頭に、3度の戦場取材の経験を訴える真山の陣営は「原発ゼロ」「平和」の訴えを鮮明に打ち出した。「神奈川から改革が生まれた歴史がある」。旧みんなの党からの同僚でもある真山の擁立に中心となって動いた党代表代行の江田憲司(衆院8区)は街頭演説で、無党派層に支持を訴えた。

 共同通信の出口調査では無党派層の投票先は真山が2割を占めて最多。6月下旬の序盤調査から倍以上の伸びだった。江田は「候補者が1人では票を掘り起こせない。2人擁立に間違いはなかった。旧みんなの党が得ていた票は、全部とは言わないが(真山に)取り込めたのではないか」と振り返る。

 だが、落選の憂き目に遭った金子を支えた旧民主党系の地方議員には、民主・維新の合流から間もない段階で2人擁立に踏み切った党本部への不満が根強い。

 民進党の国会議員をはじめとする総支部長が両選対の副本部長に就き「2人当選」への体制を整えたものの、地方議員の支援先は旧民主党系が金子、旧みんなの党・維新の党系が真山に分かれていった。「自民党と戦う以前に、党内のガバナンスで負けている。衆院選、統一地方選にも影響する悪循環だ」。旧民主党系の国会議員が真山支援に重きを置いた一例を挙げ、ある地方議員は吐き捨てた。

 真山の選対本部長を務めた元文部科学副大臣の笠浩史(9区)は「真山を予想以上に思い出してもらえた」と喜ぶが、楽観視はしていない。

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