鎌倉市稲村ガ崎で下水道管が破損し、消毒処理した下水を海に放流している問題で、市は26日、最後の仮排水管の設置が完了したと発表した。市都市整備部は「海への放流はほぼなくなった」と説明。29日までに最終工事を終え、完全に放流を停止できる見込み。
4月29日に2本の仮設管を設置して以降の放流量は1日当たり約1万立方メートル。市はさらに太い3、4本目の管の設置を進めていた。同部はポンプ場の切り替え工事を行えば、生活排水が多い時間帯にも確実に送水でき、放流を停止できるとしている。
海水浴場付近では水質基準を超える大腸菌群が検出されたことがあるが、今月18日以降は基準を超える値は出ていない。