安全保障法制を「違憲」として廃止を訴える憲法学者の小林節慶応大名誉教授が設立した政治団体「国民怒りの声」が14日、東京都内で設立報告会を開いた。参院選の比例代表で擁立を目指す候補者10人のうち、5人は小林さんが出馬を打診する著名人で、残り5人は今月末まで公募する方針を明らかにした。
報告会には支援者ら約120人が参加。政治団体としての届け出が東京都選管に受理されたことを事務担当者が報告し、「安倍政権の暴走を止める」を旗印にした今後の運営方針を話し合った。小林さんを含む立候補予定者は男女各5人とすることや、インターネットで1億円の支援金を募る計画も発表した。
小林さんは和歌山県内の講演会に出席したため欠席し、ビデオメッセージで「この国の民主主義が壊れるかもしれない非常事態に、『やってみるか』と踏み込む勇気がある人に立候補してほしい」と呼び掛けた。