黒岩祐治知事は21日、自身の後援会が横浜市内で主催したセミナーで講演し、県内の観光振興に対して「潜在力があるのに十分生かし切れていない。食うに困るところまで追い込まれていないので必死でない」と苦言を呈した。
知事は、川崎市多摩区の生田緑地内の市立日本民家園を先日視察した体験を紹介。「行って素晴らしくてびっくりした。しかし、県民にも知られていない。宝を持っていながら生かせていない」と述べた上で、「神奈川はどこか豊か。一つになってパワーを出せない問題点がある」と述べた。
知事は横浜、鎌倉、箱根に続く観光の核づくりや千通りの観光ツアーのメニューづくりに現在取り組んでいるとも説明し、「神奈川の(人を引きつける)『マグネット力』を高めていきたい」と意気込んだ。