特定の人種や民族への差別をあおるヘイトスピーチ(憎悪表現)について、黒岩祐治知事は6日の定例会見で「法整備に向けて動き始めたことは歓迎したい」と述べた。ヘイトスピーチ対策を巡っては旧民主、社民両党などが昨年5月、議員立法で法案を国会に提出。自民、公明両党も対案を今国会に近く提出する見通し。
黒岩知事は「基本的に国全体として対応を決める必要がある」として国に要望してきた経緯に触れ、法整備に向けた議論を評価。対策法案の中身については「今後の検討の具合を見ながら判断したい」と述べるにとどめた。
ヘイトスピーチについては「映像で見たが、とても直視するに堪えない甚だしい人権侵害。こうしたことが日本の中で平気で行われていることは非常に恥ずかしい」と改めて述べた。