
横浜市の林文子市長は25日の市会本会議に、都市整備局長の平原敏英氏(57)を新たな副市長に充てる人事案を提案し、同意された。鈴木伸哉副市長(60)は31日に任期満了で退任する。平原氏の任期は4月1日から4年間。
都市整備局などに長く在籍した平原氏に関して、林市長は「市全体の都市計画づくりを俯瞰(ふかん)できる。バランス感覚が優れている」と評価。新市庁舎移転に伴う関内・関外地区の活性化や山下ふ頭の再開発などの課題に向けて「各局と連携しながら活躍していただけると思う」と期待を寄せた。
副市長体制については「育ってくれば、ぜひ女性の副市長誕生も願いたい。かなりの大都市なので4人も考えられるが、当面は現行のまま3人としたい」と述べた。
平原氏は「都心臨海部の活性化や郊外部のまちづくりなどに向けて、オール横浜でチャレンジできる体制を築いていきたい。虫食い的に用途転換が進んでいる京浜臨海部の活性化にも取り組みたい」と抱負を述べた。
鈴木氏は2012年4月に建築局長から副市長に就任し、林市政を支えてきた。林市長は「積極果敢に民間企業に足を運ぶ行動力は素晴らしかった。本当に努力していただいた」とねぎらった。
新体制発足に伴い、職務代理順序は渡辺巧教氏、柏崎誠氏、平原氏の順に決まった。事務分担は次の通り。