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党本部主導に県連反発 自民、中西氏推薦で波紋

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2016年1月20日(水) 02:00

 夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)で、自民党が無所属の現職中西健治氏(52)の推薦を決めたことに、党内で波紋が広がっている。党勢拡大に向けて命題の2人擁立に党本部主導で道筋を付けた形だが、2009年の横浜市長選に自民党の支援を得て挑みながら、後に旧みんなの党から国政に転じた中西氏への反発が、選挙戦の「実動部隊」となる県連には強い。党本部の「推薦とはいえ事実上の2人擁立。神奈川で議席を積み増す」との思惑通りに、地元が動くかは見通せない。

 「県連の皆さんに複雑な思いがあるのは理解している。公認候補と切磋琢磨(せっさたくま)し、党勢拡大につなげたい」。推薦決定後、中西氏は硬い表情を崩さず心境を明かした。成長戦略や環太平洋連携協定(TPP)推進など、「政策面で自民党と親和性がある」とも強調した。

 外資系証券会社から政界入りし、みんなの党に解党まで所属。国会論戦では主に経済・金融政策で存在感を発揮し、党派を超えて麻生太郎財務相らから一目置かれた。こうした個人的関係に加え、2人擁立にこだわる党本部と再選に危機感を募らせる中西氏の思いが一致したことが、推薦の背景にあるとみられる。

 県連内にも「国会での質問がしっかりしていて評価している」(県議)、「感情論はあるが、良識の府には政策通の議員を送るべきだ」(政令市議)と、推薦に肯定的な声もある。

 ただ、こうした意見は少数派だ。県連は16日の総務会で、中西氏の推薦を織り込んだ上で、公認の三原じゅん子氏(51)の支援に注力する方針を確認した。ある政令市議は「推薦なんてお門違いも甚だしい。誰も支援しないんじゃないか」と言ってはばからない。

 とりわけ、09年の横浜市長選に無所属で挑戦した中西氏を支援した横浜市議にはわだかまりが強い。市長選に惜敗した翌年の参院選で、中西氏は自民とたもとを分かって、みんなの党から出馬した経緯があるからだ。「何の説明もなく、他党に行った。そんな人物の応援は党勢拡大以前の話だ」。当時を知る横浜市議の遺恨は消えていない。

 「さまざまな声があるのは承知している」。党本部と県連との間で板挟みの国会議員はつぶやくように言った。

 かつて、みんなの党で中西氏とともに活動した野党の国会議員の思いも複雑だ。政策通の人材が与党側に“流出”したことに関し、無所属の一人は「野党が受け皿をつくれなかった。だが、自民の実質支援は難しく、中西氏にとってもこの選択はもろ刃の剣だ」。維新の党幹部は「ずっと野党にいると、こらえ性がなく、自民に擦り寄る人がいる」と痛烈に皮肉った。

 自民党は19日、参院選神奈川選挙区で、比例代表選出の三原じゅん子氏を公認した。無所属の中西健治氏の推薦も決定した。

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