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安心・安全なまち評価 厚木市がセーフコミュニティ再認証

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2015年11月25日(水) 03:00

再認証を受けて市内で開かれた式典(厚木市提供)
再認証を受けて市内で開かれた式典(厚木市提供)

 厚木市はこのほど、世界保健機関(WHO)が推奨するセーフコミュニティ(SC)の再認証を取得した。2010年11月の認証以降、市民による交通安全や防犯、事故防止などにおける継続的な取り組みが評価された。また今回は東日本大震災を受けて防災対策も追加した。再認証は国内では京都府亀岡市、青森県十和田市に次いで3自治体目で、県内では初めて。

 SCは「事故やけがは偶然に起こるものではなく、必ず予防できる」との理念のもと地域住民と行政が協働して安心・安全で健康に暮らせるまちを目指す総合的な活動。

 認証取得には、分野や領域の垣根を越えて協働で取り組むことができる組織や、事故の頻度や原因を記録するプログラムなど、七つの指標を整える必要がある。5年ごとに審査が行われ、更新されるという。

 初認証を受けて同市は八つの重点課題を設定。青色回転灯車によるパトロールや、高齢者交通安全教室などを実施した。認証前の07年と、14年を比較した。

 その結果、(1)市内の交通事故が1899件から1075件に43%減少(2)自転車事故は411件から245件に40%減少(3)刑法犯認知は3773件から2394件に36%減少(4)人口10万人当たりの自殺者は22・3人から19・1人(13年)に(5)高齢者の自宅内での外傷のうち転倒による割合は50%(08年)から40%に約10ポイント減少-などとなった。

 13年度の市民意識調査では、小田急線本厚木駅周辺の治安について「大変良くなった」「良くなった」を合わせた改善派が32%となり、07年度の調査より約15ポイント増加。SCへの関心度も70%と高くなった。

 市セーフコミュニティ推進課は「統計資料や社会調査を分析して科学的に要因を探りながら地域、関係機関・団体が横断的に取り組む手法を導入して一定の成果を得られた。重点課題はいずれも継続性が重要であり、気を緩めずに改善すべきものはしていきたい」と話している。

 また今回、SCの学校版「インターナショナルセーフスクール(ISS)」にも市立睦合東中学校(同市三田)が認証を受けた。市内では市立清水小学校(13年再認証)に次いで2校目になった。

 
 

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