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ツインシティの行方 「一日も早い完成を」 地権者協力獲得に自信

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2015年11月2日(月) 03:00

就任の抱負などを語る青木理事長=大神公民館
就任の抱負などを語る青木理事長=大神公民館

 相模川を挟んだ平塚市大神地区と寒川町倉見地区で一体的なまちづくりを行う「ツインシティ計画」で、大神地区の事業施行者となる「土地区画整理組合」の理事長が青木修さん(71)に決まった。両岸を新しい橋で結び、倉見地区に東海道新幹線新駅の誘致を目指す計画実現の一端を握る事業期間15年、総事業費約220億円の大型事業の今後などについて聞いた。

 -就任の抱負は。

 「地域の人たちの協力を得て、役員一同が精いっぱい、環境共生都市づくりをやらせてもらおうと考えている。行政の指導も仰ぎながら、県、市、組合と共同でいいまちづくりをしていく」

 -組合施行に反対してきた地権者らを含む全地権者が組合員になったが、事業はスムーズに進むのか。

 「地権者が自分の土地の活用方法をどうしたいか、現在、組合へ仮の申し出をしてもらっているが、九十数%が提出してくれている。慎重派といわれる人たちからも頂いている。土地活用方法を表明していない人には今後も、丁寧に説明していきたい」

 「円滑な事業運営にはやはり、地権者に協力してもらうことが不可欠。事業期間は15年だが、地権者の協力を得て、一日も早い完成を目指したい。協力は得られると思っている」

 -売却して事業費に充てる保留地の中に平塚市立相模小学校の移転用地がある。慎重派の地権者は、市が組合から用地を取得するのではなく、地権者から直接買い取るべきと、主張している。

 「第1回総会で、保留地処分先は平塚市、建てるものは相模小学校と決定している。この内容に関して、総会で意見は出なかった」

 -対岸の倉見地区に比べ大神地区が大幅に先行し、進捗(しんちょく)状況にずれがあることから、「ワンシティ」と揶揄(やゆ)する声もある。

 「両地区を結ぶ基盤となる橋も都市計画決定されており、ワンシティということは考えられない。(大神地区は)5年ぐらいすれば、新しいまちの骨格が見えてきて、10年もすれば、まちづくりとしては完成だろう。そのときには寒川側の事業の熟度が上がっていると期待している」

土地区画整理組合 土地区画整理法に基づき、設立の要件となる地権者数、土地面積ともに「3分の2以上」の同意を得て8月28日に市が認可。同26日現在の同意率は地権者81%、土地面積77%。9月22日の第1回総会で全地権者371人のうち306人(委任状含む)が出席し、理事を選出。同28日の第1回理事会で青木さんを理事長に選んだ。

 
 

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