横須賀市が吉田雄人市長側に献金した人物を市職員として採用するなどした問題をめぐり、同市議会は6日、定例会本会議を開き、地方自治法100条による調査委員会(百条委)の設置を全会一致で決めた。
今後吉田市長本人に出席を求めるなどして、本格的な真相解明に乗り出す。同市議会が百条委を設置したのは初めて。
百条委はこの問題に加え、市長が知りながら市の全額出資法人が市有地で違法営業を続けた事案と、帆船誘致をめぐり虚偽答弁を繰り返したと指摘される問題の計3点を調査事項とした。16日に2回目の審査を行う。
市議会は9月中旬、同法98条に基づく検査特別委員会を設置。採用問題の審査に絡み、市側が市情報公開条例の非公開条件を理由に面接官の公表を拒否したことなどから、より強制力のある百条委へ移行すべきとの声が議会内に強まっていた。
吉田市長は「議会などで誤解を生じさせる答弁があり、説明を果たし切れていないという認識を持っている。誠実に対応したい」とコメントした。