
川崎市の福田紀彦市長は4日、1期目の任期折り返しを11月に控え、川崎市高津区のホテルKSPで後援会主催の市政報告会を開いた。2年前の市長選で掲げたマニフェストの中間報告を行い、「残りの2年間で進んでいないことにもしっかり着手し、皆さんと力を合わせて実現していきたい」と力を込めた。
福田市長は14テーマ26項目ある公約の現状を説明。4月に達成した待機児童ゼロや授業の理解を促す中学校の習熟度別クラスの拡大などの現状を説明した。
待機児童解消については「無理と言われ続けたが、目標を設定し、職員が知恵を絞り合った。市民から感謝される達成感を他の政策でも職員と分かち合っていきたい」と胸を張った。
このほか、利用者の要介護度の維持・改善を図った事業者に成功報酬が支払われる仕組みをつくる「健幸福寿プロジェクト」の推進や、2017年度の中学校給食完全実施にもあらためて意欲をみせた。
ライフサイエンス企業の集積が進む殿町地区については、悲願だった羽田連絡道路の整備方針決定を報告しながら、「このエリアを世界で最もイノベーティブ(革新的)な拠点にしていきたい」と力を込めた。
報告会には支持者ら約500人が出席。川崎商工会議所の山田長満会頭の乾杯の発声で杯を掲げた後、懇親会が行われた。