平塚市は公共施設を対象に導入している命名権について、対象となる施設の愛称を付ける側が選べる「提案型命名権」のパートナーを募集している。前年に幼稚園や病院などを除く公共施設を対象に初めて募集したものの応募がなく、今回は命名権の重点導入施設4カ所を命名権料の希望価格と併せて示し、浸透を図る。
重点導入施設は平塚漁港(希望価格は年間50万円)、馬入・光と風の花づつみ(同80万円)、馬入サッカー場(同200万円)、湘南ひらつかパークゴルフ場(同80万円)。
命名権について「興味を持ってもらうきっかけや応募する際の一つの判断材料にしてもらう」(市資産経営課)狙いで、施設の利用者数やイベント開催実績などを考慮して決めた。
重点導入施設のほかにもスポーツ施設や文化施設、公園などの施設を対象に含める。既に命名権を導入済みの場所や幼稚園、病院などは除いた。
命名権料については、市の希望価格以下でも応募を受け付ける。金額だけでなく、パートナーによる地域交流イベント開催や施設清掃といった社会貢献も考慮するとしており、同課は「企業の得意分野を生かして貢献してもらい、市民が利用する施設を盛り上げてもらえれば」と話している。
パートナーには企業などの団体を想定しており、愛称使用期間は原則として3年以上。応募前に市との事前相談が必要。募集要項を市のホームページに掲載しており、応募は10月30日まで受け付けている。
提案型命名権は県や横浜市、相模原市で導入され、公園や野球場、トイレなどの例がある。問い合わせは同課電話0463(21)8763。