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存続か開削か論争へ 北鎌倉駅トンネルめぐり市議会

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2015年9月5日(土) 03:00

通行禁止前の北鎌倉トンネル(鎌倉市道路課提供)
通行禁止前の北鎌倉トンネル(鎌倉市道路課提供)

 鎌倉市に残る歴史的建造物の存続が、開会中の市議会定例会で論点の一つになりそうだ。崩落の恐れが指摘されているJR北鎌倉駅(同市山ノ内)脇の素掘りトンネルを取り壊す開削工事費を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案が提出され、保存を訴える市民団体は「再考を求める」陳情を提出。一方、同じ予算案には、市がすでに解体を決定していた旧鎌倉図書館(同市御成町)を保存するための事業費が計上された。

 「あまりに突然の『決定報告』」。市が素掘りトンネルの開削を発表した翌日の8月22日。保存を求めてきた「北鎌倉緑の洞門を守る会(北鎌倉史跡研究会)」は、市の決定を批判するメールをメンバーらに送信。31日には出口茂共同代表らが、決定の留保を求める要望書を松尾崇市長に提出した。

 トンネルは外部調査で崩落の危険が指摘され、現在は通行禁止。開削を市が決めた論拠となったのは、一般社団法人日本トンネル技術協会が8月にまとめた検証報告だ。保存にはコンクリートなどによる大規模補強が必要として、「景観を維持することは困難」とした。補正予算案には開削工事費8200万円が盛り込まれている。

 しかし守る会は「報告の保存案はデザイン性が考慮されていない。もっと方法はある」などと主張、再考を求める陳情を9月1日、あらためて市議会へ提出した。

 旧図書館をめぐっては市の判断が翻った。昨年12月の市議会定例会に解体のための補正予算案を提出し議決を得ていたが、市は一転して保存活用を決定。今回の補正予算案に耐震・補強設計の調査費3700万円を計上した。

 「(保存を求める)市民団体が建物の調査報告をまとめ、募金活動も展開している」。松尾市長は8月24日の記者会見で、市民活動を評価したと説明。市民と協働で歴史的建造物などを保全するための基金も新設する方針を示した。

 ただ維持・管理には多額の費用が必要で、松尾市長は「市も責任を持って保存活用するが、寄付が少額では難しい」とも強調した。

 北鎌倉トンネルの陳情を審査する建設常任委員会は9月11日、補正予算案を審査する総務常任委は14日、議案採決を行う本会議は29日に開かれる予定。

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