横浜市は31日、鶴見・南・栄の3区で医療費の公費負担分などの支払いが遅延するミスが計10件あったと発表した。鶴見区で5月にあった国民健康保険療養費に関する事務ミスを受け、全区で点検していた。
市健康福祉局によると、遅延が生じたのは市民8人で計約26万円分。申請書類の混入や放置といった事務ミスが原因で、個人情報の漏えいは無かった。対象者には謝罪し、既に支払い手続きを済ませたという。
国保の医療事務をめぐっては、申請受理後の管理方法などに全区共通の仕組みはなく、各区に委ねているのが現状といい、同局は「注意喚起や定期的な点検などによる相互チェックの徹底を図り、再発防止に努める」としている。