任期満了に伴う寒川町長選は30日投開票され、現職で無所属の木村俊雄氏(65)=自民、民主党推薦=が、新人で無所属の元平塚市職員石黒昭雄氏(65)を大差で破り、再選を果たした。投票率は30・16%で、過去最低だった前回を約9ポイント下回り、最低記録を更新した。
現職の木村氏は、人口減少や少子高齢化を見据え、「若い世代に移り住んでもらえるまちにしたい」と強調。小児医療費の助成対象拡充や中学校給食の実施など、子育て環境の充実を重点施策として訴えた。地元選出の国会議員や県議、町議らからも手厚い支援を受け、着実に票を伸ばした。
一方、新人の石黒氏は、市制移行を目指し、行政主導による市街化の推進を掲げていた。小中学校の環境整備なども訴えたが、及ばなかった。
当日有権者数は3万8542人(男1万9517人、女1万9025人)。
【開票状況】最終
当 8,256 木村 俊雄 無現【2】
3,075 石黒 昭雄 無新
▼木村俊雄氏横顔
寒川町岡田生まれ。県立茅ケ崎北陵高校を経て法大を卒業後、町職員を38年間務めた。町民部長や総務部長、企画政策部長などを歴任し、2011年に町長に初当選。座右の銘は「着眼大局、着手小局」。長男は独立し、妻と2人暮らし。