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「安保慎重審議」意見書案 三浦市議会臨時会 賛否同数で議長否決

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2015年8月19日(水) 03:00

 国会審議中の安全保障関連法案の慎重審議を求める意見書案を採決するため、三浦市議会(定数13)の臨時会が18日に開かれ、議長を除く採決の結果、6対6で賛否同数となり、議長が否決を決めた。意見書案の採決で議長が最終判断するのは同市議会では初めて。

 意見書案は、法案が衆院憲法審査会で違憲と指摘された点などを挙げ、国会で「慎重かつ十分な審議を尽くすこと」を求める内容。共産(3人)と無所属(3人)が提出、賛成し、保守系最大会派のみうら市政会(議長を除き4人)、自民(1人)、公明(1人)が反対した。

 意見書案については小林直樹氏(共産)が趣旨説明。市内には戦時中に砲台や特攻艇の基地があったことや、1954年に米国がビキニ環礁で行った水爆実験で多くのマグロ船が被災した事実を指摘。さらに、隣接する横須賀市に米軍基地がある点などを挙げ、「このような歴史を持つ三浦市の議会として意見書への賛同を求める」とした。

 下田剛氏(無所属)が賛成討論を行い、反対討論はなかった。


◆反対討論もなく不満傍聴席市民ら
 安保法案の慎重審議を求める意見書案について、最終的に議長が否決を決めた三浦市議会の臨時会。賛否同数で分かれた展開に決着をつけたのは「意見書は全会一致で可決する」という慣例だった。傍聴席には市民ら約20人が詰めかけ、「反対討論もなく、理由が分からず残念だ」と不満の声が漏れた。

 岩野匡史議長は閉会後に会見を開き、否決理由を「全会一致が前例であり原則」と説明。「議会で意思表示をすることについて、数だけで押し切ると間違いを起こす可能性もある。全国では数を頼りにいろいろな決議をしているが、そうしたことがまかり通る恐れがある」と話した。

 小林直樹氏(共産)は「全会一致を目指すかどうかを諮る場面ではなく、詭弁(きべん)だ。議長は意見書案の内容に対して賛成か反対かを決めるべき」と反論。「議長は意見書案の内容を否決したと受け止めている」と述べた。

 同市議会は、可決された意見書は賛否の構成に関わりなく議会全体の意思を示す形になるため、全会一致による可決を慣例としてきた。意見書1件を採決するための今回の臨時会開催の是非については意見がまとまらず、議会の「総意」という形ではなく、意見書提出議員の6人が招集請求した経緯がある。

 反対の草間道治氏(みうら市政会)は「なるべく調整して全会一致の形に持って行くのが筋」とし「否決される見込みがある中で意見書案が提出され、パフォーマンスだ」と批判した。

 一方で、「そもそも全会一致の原則は崩れている」と指摘するのは木村謙蔵氏(無所属)。昨年6月の定例会で「集団的自衛権行使を容認する解釈改憲を行わないことを求める意見書」が賛成多数で可決された例を念頭に、「集団的自衛権に関するテーマは議員の主義主張やイデオロギーに関わる。全会一致はあり得ない」と話した。

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