「防災訓練 各区で実施」 川崎
川崎市の福田紀彦市長は仕事納めとなった28日、市役所各局や区役所を回り、職員の労をねぎらった。
防災行政を所管する危機管理室で市長は「熊本地震への対応をはじめ忙しい1年だったと思う」と声を掛け、「来年は危機管理を引き締めて取りかかりたい。各区で防災訓練を行い、区の防災力を強化する。引き続き力を貸してほしい」と呼び掛けた。
市総合防災訓練は年1回、7区の持ち回りで行われている。2017年度は、残る6区でも独自企画の訓練をそれぞれ開く予定。自主防災組織と連携して地域特性に合った訓練を重ね、地域の防災力を高めていく。
青学の駅伝V3期待 相模原
官公庁の仕事納めとなった28日、相模原市の加山俊夫市長は部長級以上の幹部職員約40人を集めて1年間の労をねぎらうとともに、新年に向けて奮起を促した。
46人の死傷者を出した7月の津久井やまゆり園殺傷事件、県内最古の木造校舎が4月に焼失した市立青根小学校の火災に触れた加山市長は「安全、安心に生活できる共生社会実現を」と改めて強調した。
一方で明るいニュースが多かったスポーツ分野では、市民や市職員も活躍したリオ五輪・パラリンピックを振り返り、年明け早々に行われる箱根駅伝では市内にキャンパスがある青山学院大の3連覇・3冠に期待した。
また市民生活の維持のため休日返上で働く職員に対し「つらいかもしれないが、頑張ってほしい」と激励。休暇中の飲酒について「市民の規範となるよう自覚を。一生を棒に振らないように」とくぎを刺した。
「信頼回復、少しずつ」 藤沢
官公庁や多くの企業が仕事納めを迎えた28日、湘南地域の自治体でも各首長が2016年を振り返った。
2月の市長選で再選し2期目に入った藤沢市の鈴木恒夫市長は、市アートスペースや藤澤浮世絵館が相次いでオープンしたことに触れ「郷土愛あふれる藤沢づくりに向かい、着実にまい進ができた」と強調。一方、相次いだ職員の不祥事については「市政を預かる責任者として心苦しく、責任を感じている」とし、新年に向け「職員の皆さんと力を合わせて、市民からの信頼を少しずつ回復していきたい」と呼び掛けた。
新しいまちづくり 平塚
平塚市の落合克宏市長は、消防本部や保育園などを回って職員の労をねぎらった後に庁内放送であいさつ。市北部で進む「ツインシティ計画」の整備進行や大型商業施設の開業で新しいまちづくりが動きだしたことを挙げ、「各職員が新たな人や情報の流れを捉えて魅力を積極的に発信すると同時に、魅力ある職員になれるよう、職務に専心してほしい」と呼び掛けた。