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平和願う4千本のビーズの花 鎌倉市役所の石碑

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2015年8月7日(金) 03:00

「平和都市宣言」の石碑と作品の前に立つ菊池さん=鎌倉市役所
「平和都市宣言」の石碑と作品の前に立つ菊池さん=鎌倉市役所

 鎌倉市役所の前庭には、「平和都市宣言」と刻まれた石碑が立つ。憲法の掲げる平和精神と核兵器の禁止、世界平和を誓う57年前の宣言が今、平和へ思いを寄せる市民の背中を押している。6日にはビーズでできた青い小花が、碑を無数に彩った。市内に住む女性の一人が制作した。

 市が平和都市宣言を行ったのは1958(昭和33)年8月10日。同年3月に市民有志14人が市議会へ提出した請願が全会一致で採択され、全国の自治体で初めてとなる宣言実現につながった。
 
 72年に木製の紹介板が設置されたが損傷が進み、宣言から50年を記念した2009年3月、現在の石碑が設置された。揮毫(きごう)したのは名誉市民の日本画家、故・平山郁夫さんだ。
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 これに着目したのが、02年からアーティストとして活動を続けている同市在住の菊池歩さん。薄い青や紫のビーズを針金に通して花をかたどった自作「こころの花」を、これまでも各地方の展覧会などで披露してきた。
 
 今回は自ら市役所へ展示を申し出た。毎日の散歩コースという石碑の周りや、「平和の木」と名付けられた近くに立つイチョウの足元に、4千本超を飾り付けた。一本一本を人間に見立てているという。
 
 菊池さんは「石碑の前で立ち止まり、考えるきっかけにしてもらえたら」などと話している。作品は15日まで展示されている。

 全国初の「平和都市宣言」は、鎌倉にとって重要な意味を持つ。
 
 今国会で審議中の安全保障関連法案の撤回を求める意見書が市議会6月定例会で可決されたことを機に、現職・元職の市議34人で結成した有志の会は、活動の中でこの宣言を前面に押し出していく考えだ。
 
 会の中心を担う一人、赤松正博市議(69)=共産=は、「宣言は長く市民の底流にあり、平和を思うよりどころとなってきた。その存在や歴史をより多くの市民に知ってもらい、共感を得ていければ」としている。

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