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参院選まで1年 自民、複数擁立か

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2015年7月25日(土) 03:00

 来夏の参院選で改選を迎える現職議員の任期満了まで、25日で1年となる。神奈川選挙区は、改選定数が3から4に増加。自民党は現職2人が県連に公認申請しており、公明党も候補擁立の方向で調整している。野党側は民主、共産両党がすでに公認候補を内定。維新の党、社民党も独自候補を立てる方針で、無所属の現職も出馬を明言している。主戦論と慎重論が交錯する自民が複数擁立に踏み切るかどうかが目下の焦点で、他党の動向にも影響を与えそうだ。

 自民は6月末の県連総務会で、小泉昭男農林水産副大臣(69)=神奈川選挙区=と、三原じゅん子党女性局長(50)=全国比例=の2人から公認申請があったことを報告。過去2回の衆院選大勝の余勢を駆り、党本部を中心に「4人区の神奈川で1人だけの擁立はあり得ない」との主戦論がある。一方、県連内には2人を立てて共倒れした1998年参院選の苦い経験があり、「2人を出す決断は容易でない」(国会議員ベテラン)との慎重論も聞かれる。安全保障関連法案の衆院通過を受けた報道各社の世論調査で、内閣支持率が下落したことも影を落としそうだ。

 公明は2013年参院選の神奈川選挙区で約63万票を獲得。県本部幹部は「改選定数が増え、チャレンジする価値がある」と、候補者の選定を進めている。

 野党第1党の民主は現職の金子洋一県連代表(53)が再選を目指す。過去には神奈川選挙区への複数擁立もあったが、県連幹部は現状の党勢を踏まえ、「単独擁立で調整したい」と話す。

 維新は6月下旬の県総支部の臨時大会で擁立方針を確認。県総支部幹部は11月の党代表選後を念頭に、「結束して応援できる清新な人材を選定したい」としている。

 共産は24日、新人の浅賀由香・党県委員会常任委員(35)の擁立を発表。4月の統一地方選での躍進を踏まえ、県委員会は「この流れを加速させる」と、神奈川選挙区で18年ぶりとなる議席獲得に力を入れる。

 社民も候補を擁立する方針で、改選を迎える全国比例の福島瑞穂県連合代表と連動して、議席獲得を狙う。みんなの党公認で初当選し、同党解党後は無所属の中西健治氏(51)は、今後の野党再編の動向をにらみつつも、「無所属での出馬も辞さない」と、意欲を示している。

 
 

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