
安全保障関連法案をめぐり推進派と反対派が24日午後、国会周辺でデモを繰り広げた。推進派は「安倍政権頑張れ」などと声を上げ、一方反対派は「憲法守れ」と訴えた。
推進を訴えていたのは保守系団体の「頑張れ日本!全国行動委員会」。官邸や議員会館の前で日の丸を掲げ、「平和安全法制で侵略から日本を守れ」「自民党の参議院議員はぶれるな」などと声を上げた。幹事長の水島総さんは「参加者は増えてきた。危機感を持つ人が増えてることの表れだ。法整備をしっかり進めてもらうため、安倍政権を応援していく」と話した。
一方、反対派は国会前や官邸前などに集まり安保法案の廃案などを呼び掛けた。この日集まったのは学生団体「SEALDs」(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)のほか「安倍政権NO!☆実行委員会」などの団体。「戦争するな」「戦争法案絶対反対」などとコールを連呼した。
推進派のデモを見ていた反対派の無職男性(72)は「安倍内閣の支持率が下がり、危機感があるのだろう。短絡的な主張も好戦的で危うさを感じる」と話していた。