沖縄県名護市沖で不時着して大破した新型輸送機オスプレイなど相次ぐ米軍機の事故を受け、渉外知事会(会長・黒岩祐治知事)は26日、稲田朋美防衛相と岸田文雄外相宛てに再発防止策の徹底を求める緊急要請を行った。
要請文の骨子は(1)整備点検や乗員の安全教育など安全対策の励行による事故防止の徹底(2)原因を早期究明し、実効性ある再発防止策を講じる(3)事故原因や再発防止策に関する情報は関係自治体、地域住民に十分な説明を行い、遅滞なく公表する(4)同型機の飛行運用は関係自治体の意向を十分尊重する-の4点。
黒岩知事から要請文を受け取った若宮健嗣防衛副大臣は「相次ぐ事故は大変遺憾。安全確保が第一だ。米軍側に厳しく促していきたい」と述べた。
要請後、黒岩知事は「事故は住民に大変な不安を与える。重大事故が短い期間に相次いでいるのは、気の緩みや何か大きなことが起きているのではないかと思わざるを得ない。原因を徹底的に究明してほしい」と話した。
外務省では小田原潔政務官に要請文を手渡した。27日には駐日米国大使と在日米軍司令官に要請する。