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被災地派遣の職員が報告会 茅ケ崎、復興支援の課題解説

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2015年7月2日(木) 03:00

宮城県南三陸町に派遣され、バスの有料運行再開に取り組んだ島崎さん=茅ケ崎市役所
宮城県南三陸町に派遣され、バスの有料運行再開に取り組んだ島崎さん=茅ケ崎市役所

 東日本大震災で被災した岩手・宮城の両県に派遣され、復興支援に協力した茅ケ崎市の職員らが9日、市民文化会館(同市茅ケ崎1丁目)で報告会を行う。生活再建に向けた道のりや、現地で感じた課題などを職員目線で解説する。

 報告するのは、2013年10月から1年間と、昨年4月から1年間、岩手県陸前高田市と宮城県南三陸町にそれぞれ派遣されていた職員3人。茅ケ崎市では震災発生直後の11年3月から現在まで、消防を含め延べ117人の職員を被災地に派遣している。

 報告会に参加する市産業振興課職員の島崎仁大さん(28)は、派遣先の南三陸町企画課で公共交通に関する業務を担当した。

 海に近い市街地が津波被害に遭い、住宅や役場、病院などが高台へ移転し、広範囲に点在するようになったことで、交通の不便さの解消が課題となっていた。「離れた場所に住む人々をいかに市街地に運ぶか。限られた予算の中で工夫する必要があった」

 一時的に無料化していたバスを、震災前の有料運行に戻す取り組みに携わった。「公共交通がまひすると、住民は何もできなくなる。市街地にも今後、商店が増える。お年寄りにも足を運んでもらえるようにしなければ」。エリアごとに均一運賃にし、遠方に住む人ほど得に感じる仕組みが取り入れられた。

 報告会ではこのほか、同町で集団移転先の用地買収に携わった吉井裕哉さん(31)と、陸前高田市で集団移転用の土地造成を手掛けた金野悟さん(27)が現地での活動を報告する。岩手県釜石市で復興支援を続ける「釜援隊」メンバーも、まちづくりの中で感じた防災課題などを語る。

 午後2~4時。申し込み先着250人で、8日締め切り。申し込み、問い合わせは、市職員課電話0467(82)1111。

 
 

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